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ローズウッドとワシントン条約の話

【ローズウッドとワシントン条約の話】

前々回のブログで「ビルマローズウッド入荷しました。」とお知らせしたばかりですが、このビルマローズウッド(学名:Dalbergia oliveri)は来年から輸出入がたいへん難しくなります。その理由はタイトルにもあるように、今年の10月4日に閉幕した南アフリカ共和国のヨハネスブルグで行われたワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する法律:CITES)の第17回締約国会議(COP17)で付属書Ⅱにツルサイカチ属 Dalbergiaが掲載されたからです。

これで世界中にあるローズウッドのすべてが規制の対象となりました。また対象は原木だけではなく、この木で作られた家具、楽器、オイルなどの抽出物までもが対象となります。この法律はとても厳しく、罰則は1億円以下の罰金(法人)だそうです。但し、この付属書Ⅱの掲載基準は、“現在は、必ずしも絶滅のおそれはないが、取引を規制しなければ絶滅の危機のおそれがあるもの”とあり、輸出国政府が発行する輸出許可書があれば商業目的の取引は可能となっています。

MUKUではこの条約の効力が生じる2017年1月2日以降も「ミャンマー木材公社」から輸出許可書を得ることで輸入の継続が可能となります。しかしながら世界的にローズウッドの価格が高騰するのは間違いがないでしょう。しかし、2017年1月1日現地出航分までは適用外というのが日本国の公式見解のようです。残り2週間あまり、もしビルマローズウッドが欲しい方はギリギリ間に合うかもしれないのでご一報下さい。

こんな時ではありますが「ビルマブラックウッド耳付きの一枚板」の入荷情報が入ってきました。残念ながらこのビルマブラックウッド(学名:Dalbergia cultrata)もローズウッドの仲間で同じく規制対象の樹種となります。

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